「アーティストがやったランドスケープって、無媒介にやっていますね。そこは社会性のはかり方の違いだと思う。
建築家とランドスケープ・デザイナーと造園家と美術家がランドスケープなるものに入ってきたときに、それぞれが抱えている、あるいは慣らされている社会性が違うので、そこが媒介性の有無になる。
形式が無いと語りにくいし、覚えにくいから作品として残らないという危険性はもちろんありますが、でもアーティストはひとつの極端な例を出せる立場にいるわけです。」
ーー『建築文化』2000年11月号千葉学と塚本由晴の対談より抜粋
言葉にできずに抱えている思考や違和感がある。
本とか読むと、それをうまく言葉にしてくれて納得がいくことがよくある。
そう、「社会性のはかり方の違い」なんだ。「無媒介」でありたい、っていうことなんだ。
「無媒介」、それは直接的な忍び込み。
なるほど、私が抱いていた違和感の正体は「媒介」だったのか。
自分という人間が、ほんの少し分かったかもしれない。